乳製品不使用!ココナッツミルクのホイップクリーム
 
浸水時間(短縮OK)
調理時間
合計時間
 
著者:
料理分野: ヴィーガン(ビーガン)、グルテンフリー、アレルギー対応
分量(何人分): 6
材料
  • ココナッツクリーム、もしくはココナッツミルク 1缶
  • メープルシロップ、粉砂糖、ココナッツシュガーなどお好みの甘味料 大さじ2〜3
  • バニラエッセンス 小さじ1/2
  • タピオカ粉、もしくは葛粉(粉状のもの) 小さじ1/2
  • ( ↑ ココナッツミルクが上手く分離しなかったハズレの缶やグァーガム入りのココナッツミルクを使う場合は小さじ3/4〜1)
作り方
  1. 正しいココナッツミルクの缶を選ぶ。低脂肪(ライト)のものでなく、必ず普通の全脂肪のココナッツミルクを選び、原材料にグァーガム (guar gum) が入っていないものを選ぶ。ココナッツクリームが手に入るならココナッツクリームを使う。
  2. ココナッツミルク(もしくはココナッツクリーム)を1缶用意したら、冷蔵庫で一晩冷やす。これは一番重要なステップですので、絶対にスキップしないでください。ここでしっかりココナッツミルク(もしくはココナッツクリーム)を冷やして脂肪分と水分を分離させ、濃厚な脂肪分だけを取り除き、泡立てる事によって生クリームを作る事が出来る。一晩以上冷やして、生クリームを作る直前まで冷蔵庫に入れておく。
  3. 缶が冷えたら、泡立てに使うボウルを冷蔵庫に入れて15分程冷やす。ボウルを冷やしている間に、泡立て器、お好みの甘味料、バニラエッセンス、あればタピオカフラワーもしくは葛粉、寒天粉を用意しておく。
  4. ボウルが冷えたら、ココナッツミルク(もしくはココナッツクリーム)の缶を冷蔵庫から取り出す。分離した2層が混ざらないように、缶をあまり揺らさずにそっと取り出す。分離が成功していると、缶を開けると、上に白い脂肪分のクリームの層が冷えて固まり、その下に水がある状態で2層になっている。缶を開けて、スプーンでそっと上の白い部分だけをすくい出し、冷えたボウルに入れる。ここで缶を開ける前に上下をひっくり返してから開けて、上に来た水の部分を注ぎ出してもOK。下に残った白い部分を取り出す。
  5. *グァーガムの入っていない缶を選んでも、分離が上手くいかなず、開けてみるとしっかり2層に分離していない、ハズレの缶も当たってしまう事がある。冷やしても分離せず、単なるココナッツミルクのままの状態のものや、中途半場に少しだけまだらに分離したハズレの缶に当たると、脂肪分のクリームを上手くすくい出せない。これはココナッツミルクが悪くなってるとかでは無く、単に分離しないものにたまたま当たってしまっただけ。絶対に完璧な生クリームを作りたい時には予備用に数缶買って一緒に冷やしておくと良い。ハズレの缶しかない時や、グァーガム入りのココナッツミルクしか見つからない時はココナッツミルクが上手く分離しなかったハズレの缶や、グァーガム入りのココナッツミルクで生クリームを作る時の泡立て方:へ進む。
  6. 泡立て器かハンドミキサーで泡立て始める。
  7. ある程度泡立ってきて、6分立ちくらいになったら、粉砂糖やメープルシロップなどのお好みの甘味料、バニラエッセンスを加える。ここでタピオカスターチ、もしくは葛粉も足すと、後々冷蔵庫に入れて長期保存した時に形が崩れにくい。
  8. 更に泡立てて、角が立つようになったら完成。*全て工程通りに行っても生クリームが緩い時はタピオカスターチか葛粉を小さじ3/4〜1入れて、ココナッツミルクが上手く分離しなかったハズレの缶や、グァーガム入りのココナッツミルクで生クリームを作る時の泡立て方:の手順を参考にする。
  9. すぐに召し上がらない場合は密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する。冷蔵庫から出して使う時には、冷えて少し硬くなっているので、再度柔らかくなるまで少し泡立て器で泡立ててから使う。保存期間:冷蔵保存で2週間。
ココナッツミルクが上手く分離しなかったハズレの缶や、グァーガム入りのココナッツミルクで生クリームを作る時の泡立て方:
  1. 一晩冷やしても分離しなかったココナッツミルクを冷えたボウルに注ぎ入れる。お好みの甘味料、バニラエッセンス、多めの量のタピオカ粉、もしくは葛粉を入れてハンドミキサーで泡立てる。*これでもまだ緩すぎる場合は、タピオカ粉か葛粉を少量ずつ更に足していって最大大さじ3〜4まで入れてもOK。
  2. 多めの量のタピオカ粉や葛粉では事足りず、泡立ても6分立ちに留まり、なかなか角が立たない時はハンドミキサーを止めて、一旦冷蔵庫で2、3時間冷やす。こうする事によって冷蔵庫の中で生クリームが少し硬くなり、取り出して再度泡立てると角が立つようになる。冷やせば冷やす程、角が立ち易くなるので、生クリームの緩さによって冷やす時間を調整する。
コツ • ポイント
グァーガム (guar gum) はグァー豆から作られた増粘剤でココナッツミルクの脂肪分と水分の分離を妨げる成分。ココナッツミルクの分離は生クリームを作る上での肝。脂肪分と水分を分離させて、脂肪分だけをすくい取って泡立てる事によって濃厚な生クリームにホイップ出来ます。脂肪分と水分がうまく分離しないと、水分が多すぎて泡立ちが悪く、緩いクリームにしかなりません。そのため分離を妨げるグァーガムは天敵。
最近新しく販売され出したのがココナッツクリームはココナッツミルクを分離させた時の白い脂肪分のクリームを詰めたもの。在米の方は大抵のココナッツミルクの缶にはグァーガムが使われている状況なので、代わりにココナッツクリームの缶を使ってください。ココナッツクリームの缶をお使いでもココナッツミルクの缶をお使いの時と同様に一晩しっかり冷やしてください。ココナッツクリームはココナッツミルクより厚ぼったい分、成功率も増すのでオススメ。最近では日本でもココナッツクリームの缶が販売されているで、もしココナッツクリームが手に入るならそちらを使ってください。

生クリーム用のココナッツクリーム(ミルク)の缶を数缶冷蔵庫に入れっぱなしにしておけば、いつでもすぐにココナッツミルクの生クリームを作れますよ!

お宅によっては冷蔵庫の設定温度が低く、ココナッツミルクを出したらコチコチに硬くなってしまっていて泡立てられない場合があるそうなので、その場合はそのまま泡立てられる硬さになるまで15分から30分ほど解凍してからお使いください。

ココナッツミルク、クリームに含まれるココナッツオイルの融点は24℃と低いので、もし高温多湿の地域にお住まいでしたら空調のきいた部屋で作ってください。

ココナッツミルクの脂肪分と水分が分離した時の水は捨てずに取っておいてスムージーに入れたり、ジュースに入れてもOK。

完成したココナッツミルクの生クリームは味も見た目も質感も普通の生クリームそのもの!普通の生クリームの様に何にでもお使いください。ケーキに塗って、パイピングしてデコレーションも出来ますよ。ヘルシーなグラノーラとフルーツのパフェにしても◎
Recipe by mariko sakata | ローフード、ヴィーガンレシピブログ Mariko Sakata at https://marikosakata.com/jp/coconut-whipped-cream/