今回はナッツアレルギーをお持ちでピーナッツバターを食べられない方への救世主、自家製サンフラワーシードバター(ひまわりの種バター) をご紹介します。サンフラワーシードバターなんて聞き慣れないかもしれませんが、要はピーナッツバターのひまわりの種バージョン。ひまわりの種をペースト状にしたものを塩と甘味料で味付けしたものなので、完全にナッツフリーなナッツバターならぬ種バターです。アメリカでもピーナッツアレルギーは多いですし、中には口にすると死に至るほど酷いケースをお持ちの方もいます。なのでピーナッツバターはアメリカの家庭では定番中の定番のアイテムの一つですが、今ではどこのスーパーでもピーナッツバターの隣にサンフラワーシードバターやアーモンドバターが並んでいます。アーモンドバターはその名の通り、アーモンドで作ったバター。こちらも今アメリカでは大変人気ですが、今回はナッツアレルギーの方用にビタミンE、食物繊維、マグネシウム、鉄分、銅などのミネラルをたっぷり含む、サンフラワーシードバターをご紹介します。でも作り方は基本的には一緒なので、アーモンドバターも同じやり方で作れますよ!
それでは作り方に入りますが、最初のステップがディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちかお持ちでないかによって分かれます。
*ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちの方:
ひまわりの種を8時間浸水します。ひまわりの種は簡単に発芽できるので、少し発芽させると栄養価も更にアップするので更に◎ 詳しくはナッツとシード(種)を浸水する理由とその方法をご覧下さい。浸水が完了したら、よく洗い流し、水切りします。ディハイドレーターのトレイにメッシュシートを敷いて、その上にひまわりの種を均一の厚さに広げ、46℃で8〜12時間、カラカラに乾くまで乾燥させて下さい。
*ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちでない方(ローではなくなります):
ひまわりの種を浸水せずに天板に広げて、オーブンで170℃で10〜15分程、黄金色の焼き色がついて、香ばしい匂いがするまで焼きます。フライパンで乾煎りしてもOK。その場合は油を使わないで下さいね!次のフードプロセッサーのステップに進む前に冷まします。
次にひまわりの種をフードプロセッサーに入れて、10分〜15分間撹拌します。かなり長い時間ですよね?!途中何回か止めて、側面に付いたひまわりの種の削りカスをヘラで下に戻してください。もしお手持ちのフードプロセッサーがあまり性能の良いものでないと、長時間の撹拌によってオーバーヒートして壊れてしまう可能性もあるので、その場合はこのレシピはお勧めできません。
下の写真はひまわりの種がバターに変化していく行程です。最初はえー?本当にこれがバターになるの?と疑いたくなりますが、根気よく回し続けると徐々に変化していきますよ。写真のひまわりの種は浸水して乾燥させたローのもの。乾煎りやオーブンで焼かれた場合は焼き色が付いているため、もっと黄金色のバターに仕上がります。
ある程度滑らかになり、滑らかさにあまり進展がなくなったら、一旦フードプロセッサーを止めて、グレープシードオイルと塩、メープルシロップを入れて、更に撹拌します。完成!滑らかなサンフラワーシードバターの出来上がり!まるでピーナッツバターのようですよね!密閉容器に入れて冷蔵庫で保存して下さい。
後はピーナッツバターの代わりに何にでも使うだけ!アメリカではピーナッツバターをリンゴのスライスに塗って食べるのが、人気のスナックですが、このサンフラワーシードバターでもとっても美味!ローに拘らないなら、パンに塗ったり、アメリカの定番のPB&J、ピーナッツバターアンドジェリーサンドを作っても。ピーナッツバターアンドジェリーとは、一枚のトーストにピーナッツバターを、この場合はサンフラワーシードバターを塗って、もう一枚のトーストにストロベリージャムを塗って、2枚を合わせたもの。アメリカ人は子供の頃から朝食やランチに持たされるので、みんなに愛されている味。日本人の感覚からすると変なコンビネーションですが、食べてみるととっても美味しいんですよ!是非お試しください!
- ひまわりの種 3½カップ
- グレープシードオイル 大さじ3〜5位
- メープルシロップ 大さじ1
- 塩 小さじ3/4
- ひまわりの種を8時間浸水する。浸水が完了したら、よく洗い流し、水切りする。
- ディハイドレーターのトレイにメッシュシートを敷いて、その上にひまわりの種を均一の厚さに広げ、46℃で8〜12時間、カラカラに乾くまで乾燥させる。
- フードプロセッサーに進む。
- ひまわりの種を浸水せずに天板に広げて、オーブンで170℃で10〜15分程、黄金色の焼き色がついて、香ばしい匂いがするまで焼く。フライパンで乾煎りしてもOK。その場合は油を使わない。
- ひまわりの種を冷ます。
- フードプロセッサーに進む。
- ひまわりの種をフードプロセッサーに入れて、10分〜15分間撹拌する。途中何回か止めて、側面に付いたひまわりの種の削りカスをヘラで下に戻す。ある程度滑らかになり、滑らかさにあまり進展がなくなったらフードプロセッサーを止める。
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- 塩とメープルシロップを入れて撹拌する。
- 撹拌し続けながら、注ぎ口からグレープシードオイルを大さじ1ずつ注ぎ入れて、滑らかなバターになるまでに必要最低限の量を使う。
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*アメリカのピーナッツバターやサンフラワーシードバターは甘みより塩気の方が強い味付け。このレシピはアメリカ風の味付けにしています。日本のピーナッツバターのように甘めの味付けがお好みでしたら、メープルシロップと塩の量を調節して下さい。
密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する。保存期間:約1ヶ月
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