今回は亜麻仁の種の胡麻せんべいのローフードレシピをご紹介します。おせんべいのようなカリッとした歯ごたえのあるスナックは、何でも生で食べる印象の強いローフードだと食べられないのではないか、と思いがちですよね?ご心配無く!ローフードのオーブン、ディハイドレーター(食品乾燥機)を使ってカリカリに乾燥させれば、様々な歯ごたえのあるスナックが作れるんです。ディハイドレーターがあるとローフードの幅がかなり広がり、とても便利なんです(お持ちでなくてもオーブンを代用できますが、オーブンの最低温度が48度を越えるため、ローでは無くなります)。
この亜麻仁の種の胡麻せんべいは亜麻仁の種(フラックスシード)を使って作るフラックスクラッカーのバリエーション。薄焼き胡麻せんべい風にして、ディハイドレーターでカリカリに乾燥させて作ります。ただ、このレシピでは炒り黒ゴマを使うので、100%ローではなく、78%ローになるので、ご了承ください。レシピ作成過程で生黒胡麻でも試してみたのですが、黒胡麻の味が弱くてどうしても胡麻せんべいの味にはならず、100%ローは断念しました。とは言え、亜麻仁の種は体にとっても良いので、ローの亜麻仁の種を食べるとても良い機会です。ポリポリと普通の胡麻せんべいを味わう感覚でお召し上がりいただけますよ。
それでは最近人気の亜麻仁の種って何でしょう?亜麻仁の種は英語ではフラックスシードと呼ばれ、最も優れた植物とも讃えられます。何と紀元前3000年前から栽培されているんです。オメガ3系脂肪酸、リグナン、食物繊維が豊富で、ガン、アンチエイジング、糖尿病、コレステロールを下げるのに効果的。色もゴールデンフラックスシード(キツネ色のもの)とブラウンフラックスシード(茶色いもの)と二種類ありますが、栄養価に差は殆どありません。詳しくは亜麻仁の種(フラックスシード)をご覧下さい。
そんな優秀な亜麻仁の種ですが、実は一つ面白い要素を兼ね備えているんです。それは水と混ぜるとジェル化する作用。このブログでもお馴染みのチアシードも水と混ぜるとジェル化し、チアシードプリンにしたりクラッカーにしたりと、ジェル化の要素を活かして様々なレシピに活用されますが、亜麻仁の種もチアシードと同様にジェル化作用を兼ね備えているんです。この作用を活かして亜麻仁の種は様々なフラックスクラッカー(亜麻仁の種をジェル化し、味付けして乾燥させて作るクラッカー)に使われたり、粉々に挽いてからツナギに使われたり、ベーキングでは挽いた亜麻仁の種を水に混ぜて卵の代替品としても頻繁に使われます。このレシピでもジェル化作用を活かしてフラックスクラッカーを胡麻せんべい風に作っていきます。
それでは早速簡単な作り方に入りましょう。ちなみに写真ではおせんべい風の色にするために茶色い方の亜麻仁の種を使っていますが、どちらでもお手持ちのものをお使い下さい。まずは亜麻仁の種を浸水してジェル化させます。ボウルに亜麻仁の種と水を入れ、よくかき混ぜてから30分〜1時間置きます。種が水を全部吸ったら、ジェル化した証拠です。下の写真はジェル化が分かりやすいように瓶に入れて浸水しましたが、レシピを作られる時はそのままボウルを使って下さい。
亜麻仁の種がジェル化したら煎り黒胡麻、グルテンフリーの溜まり醤油(もしくは生醤油)、ごま油を加え、黒胡麻が亜麻仁の種と均一に混ざるようによくかき混ぜます。ローフードで使うお醤油に関してはグルテンフリー溜まり醤油・生醤油をご覧ください。
ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちの方は、トレイにメッシュシートを載せ、その上にシリコンシートを敷きます。ヘラやスパチュラを使って亜麻仁の種の生地をお好みの大きさに一つ一つ円形にのばしていきます。厚さは3mm程度にして下さい。あまり薄くし過ぎると、仕上がりが薄過ぎてもろくなってしまうので、ご注意下さい。
この一つ一つおせんべい大にのばす作業は結構時間が掛かるので、時間の無い時は端に隙間を少し残ながらトレイ一面にのばし、後で割りやすいように軽く切り目を入れると手早く出来ますよ。おせんべいの様に円形ではないですが、サッと早く出来ますし、味も変わりません。私も時間が無い時はこのように四角くしてしまいます。
ディハイドレーターの温度を46℃に設定し、完全に乾燥するまで約20時間乾燥させます。乾燥し始めてから数時間後に亜麻仁の種のおせんべいの表面が乾いたら、裏返しにします。裏返しにするには、使っていないディハイドレーターのトレイにメッシュを載せて、亜麻仁の種の胡麻せんべいが載ったトレイの上に被せます。このトレイが2枚重なった状態で、両手でトレイの両側を持ち、天地をひっくり返します。上になったトレイとメッシュを取り除き、シリコンシートを剥がします。これで亜麻仁の種の胡麻せんべいが裏返しになりました。ディハイドレーター(食品乾燥機)に戻し、カラカラに完全に乾燥するまで乾かしたら完成!
ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちでない方はオーブンをお使いいただけます。ただし、ローでは無くなりますのでご了承ください。オーブンを一番低い温度に設定して予熱します。天板にパーチメントペーパーを敷き、その上に亜麻仁の種の生地を円形にのばしていきます。ヘラやスパチュラを使ってお好みの大きさにかたどり、厚さは3mm程にします。
オーブンに入れて完全に乾燥するまで焼きます。ちなみに私のオーブンの最低設定温度は60℃なので、17時間半で仕上がりました。途中、おせんべいがかなり乾燥して、パーチメントペーパーを剥がせそうになったら、おせんべいを割らないように丁寧にパーチメントペーパーを剥がして下さい。うまく剥がれないようなら乾燥が足りないので、もう少し乾くまで待つと良いでしょう。パーチメントペーパーを剥がしたら、おせんべいをひっくり返して更に乾燥させます。カラカラに乾いたら味見して乾燥加減をチェックし、完全に乾いていたら完成です!
ご覧ください!結構見た目も胡麻せんべいに似ていますよね?緑茶と一緒に召し上がってはいかがですか?ちなみにここで注意点を。亜麻仁の種の殻は硬めなので、よく噛んで粉々にして食べないと、種がそのまま消化されずに排出されてしまいます。せっかくの高い栄養素を摂取するためにもよく噛んでお召し上がりください。又、乾燥した食べ物は体内の水分を吸い取ってしまうので、水分も一緒にたっぷり摂ってくださいね。
それでは栄養満点の亜麻仁の種の胡麻せんべいをお楽しみください!
- 亜麻仁の種(フラックスシード)出来れば茶色いもの 1カップ強
- 煎り黒胡麻 1/2カップ強
- ごま油 大さじ1
- グルテンフリー溜まり醤油、もしくは生醤油 大さじ2
- 水 360cc
- ボウルにフラックスシードと水を入れ、よくかき混ぜてから30分〜1時間置く。種が水を全部吸ったら、ジェル化完了。
- 煎り黒胡麻、グルテンフリーの溜まり醤油(もしくは生醤油)、ごま油を加え、黒胡麻が亜麻仁の種と均一に混ざるようによくかき混ぜる。
- ディハイドレーターのトレイにメッシュシートを載せ、その上にシリコンシートを敷く。
- ヘラやスパチュラを使って亜麻仁の種の生地をお好みの大きさに一つ一つ円形にのばしていく。厚さは3mm程度にする。あまり薄くし過ぎると、仕上がりが薄過ぎてもろくなってしまうので注意する。この作業は結構時間が掛かるので、時間の無い時は端に隙間を少し残ながらトレイ一面に生地をのばし、後で割りやすいように軽く切り目を入れるやり方でもOK。
- ディハイドレーターの温度を46℃に設定し、完全に乾燥するまで約20時間乾燥させる。乾燥し始めてから数時間後に亜麻仁の種のおせんべいの表面が乾いたら、裏返しにする。裏返しにするには、使っていないディハイドレーターのトレイにメッシュを載せて、亜麻仁の種の胡麻せんべいが載ったトレイの上に被せる。このトレイが2枚重なった状態で、両手でトレイの両側を持ち、天地をひっくり返す。上になったトレイとメッシュを取り除き、シリコンシートを剥がす。これでおせんべいは裏返しに。
- ディハイドレーター(食品乾燥機)に戻し、カラカラに完全に乾燥するまで乾かしたら完成。
- オーブンを一番低い温度に設定して予熱する。
- 天板にパーチメントペーパーを敷き、その上に亜麻仁の種の生地を円形にのばしていく。ヘラやスパチュラを使ってお好みの大きさにかたどり、厚さは3mm程にする。
- オーブンに入れて完全に乾燥するまで焼く。ちなみに私のオーブンの最低設定温度は60℃なので、17時間半で仕上がりました。
- 途中、おせんべいがかなり乾燥して、パーチメントペーパーを剥がせそうになったら、おせんべいを割らないように丁寧にパーチメントペーパーを剥がす。うまく剥がれないようなら乾燥が足りないので、もう少し乾くまで待つと良い。パーチメントペーパーを剥がしたら、おせんべいをひっくり返して更に乾燥させる。
- カラカラに乾いたら味見して乾燥加減をチェックし、完全に乾いていたら完成。
保存期間:約2ヶ月(密閉容器で保存)
シケてきたらディハイドレーター(食品乾燥機)に入れて1、2時間乾燥させればパリパリに戻りますよ。
亜麻仁の種の殻は硬めなので、よく噛んで粉々にして食べないと、種がそのまま消化されずに排出されてしまいます。せっかくの高い栄養素を摂取するためにもよく噛んでお召し上がりください。又、乾燥した食べ物は体内の水分を吸い取ってしまうので、水分も一緒にたっぷり摂ってくださいね。
こんにちは。はじめまして加藤と申します。最近セドナを使い出したのですがパリパリにうまくいきません。。。
ローフードも習い始め、先生が作ったようにパリパリにならないのです。セドナのメーカーに問い合わせた所、もともとパリパリにはなりませんと返答があり、ローフードの先生もセドナは使っておりません。坂田さんはどちらのメーカーのものをお使いになっておりますか?セドナでしたらパリパリにするこつを教えていただけたら幸いです。。。どうぞよろしくお願いいたします。。。
なんども失礼いたします。もしセドナではありませんでしたら、メーカーを教えていただきたいです。場合によっては買い直したいと思っております。。。
加藤さん、
初めまして。コメントありがとうございます!
私は自宅ではエクスカリバー(Excalibur)を使用していますが、マシューケニーカラナリーではセドナを使用しているので両方使っていますよ。私が感じた二つの大きな違いはセドナの場合パリパリ、カリカリになるまでに要する時間が倍掛かる事です。エクスカリバーなら1日でカリカリになるものが、セドナだと2日、ものによっては3日掛かります。恐らくエクスカリバーの方が風圧が強いのではないかと思います。ですがその分セドナよりも音は換気扇のような感じで少しうるさいです。以下にセドナとエクスカリバーの利点と欠点を纏めてみました。
セドナの利点:
●デジタルで見栄えも良い
●上の段、もしくは下の段だけ使用する場合は上だけ、もしくは下だけをオン出来て省エネできる
●音が割りと静か
セドナの欠点:
●カリカリになるまでにエクスカリバーより時間が倍掛かる
エクスカリバーの利点:
●乾かす時間が早い
●ベーシックモデルはデジタルではないので、ノブを回して設定するので操作はシンプル(セドナの設定も慣れれば簡単なのでこれは利点というよりは特徴ですね。エクスカリバーにもデジタルやステンレススチールのモデルなど色々あるが、それらのモデルは高額)
エクスカリバーの欠点:
●乾かす時間が早い分、音が少し弱い換気扇のようでセドナよりうるさめ
●セドナより背は低く、奥行きがある(これは欠点というより特徴ですね。寸法を比較されると良いと思いますよ。)
私はアメリカ在住でエクスカリバーをキッチンに置いていないので音が問題にならないので、早く乾くエクスカリーバーの方が好きですが、もしセドナの音の加減がご家族にも問題なく、乾かすのに倍時間が掛かるのが気にならないならのでしたらセドナをキープされたら如何でしょうか?乾かす時間をスピードアップされたい時は最初の2時間を57°Cで乾燥させてから46°Cに戻してカリカリになるまで乾燥させる事も出来ますよ。初めは水分が多いので57°でC乾かしても食べ物自体の温度は48°Cを超えません。
他にも何か御座いましたら遠慮なくきいてくださいね!