今回はラーブ風サラダのローフードレシピをご紹介します。ラーブサラダはあまり日本では馴染みがないですが、タイ料理のピリ辛な挽肉とミントのサラダ。ライムの果汁を使ったドレッシングにミントとパクチーのハーブのコンビネーションがとっても爽やかなサラダ。私もラーブサラダを初めて食べたのはロサンゼルスに住んでから。ロサンゼルスはタイ人の人口もタイ国外では一番多く、タイ料理もかなり定着していて、どの街にも必ず何件もタイレストランがあるほど。ヴィーガン・タイレストランも多く、ベジタリアンやヴィーガンの中でもタイ料理は人気なんです。ラーブサラダはロサンゼルスのタイレストランでは定番のサラダメニュー。私も行きつけのタイ・ヴィーガンレストランでは挽肉の代わりにポロポロに崩したお豆腐で作ったラーブサラダはよく頼むお気に入りのメニューなんです。そんなラーブサラダのローフードバージョンを作ってみました。ラーブ風サラダと名付けたのはラーブと100%同じ味に出来なかったからなんです。普通のラーブサラダのドレッシングにはナンプラー(魚醤)が使われるんですが、これをローで完全に再現することが出来なかったので、ラーブ風のフレッシュで美味しいサラダに仕上げました。
ラーブサラダは挽肉がメインのサラダなので、このローフードバージョンでは挽肉の代わりにエリンギとクルミをフードプロセッサーで細かく刻んで挽肉もどきにして使います(フードプロセッサーをお持ちでなければ包丁でみじん切りにすればOK)。エリンギはビタミンB-6とD、抗酸化物質、たんぱく質、鉄分、食物繊維、クルミはビタミンE、オメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸、抗酸化物質、たんぱく質などが豊富。ヘルシーな上に、クルミとエリンギの挽肉もどきで食べ応えも◎ ボリューム満点なので主食サラダにもなりますよ!
ドレッシングには通常ナンプラー(魚醤)が使われますが、ここではココナッツ・アミノ、昆布パウダー、ダルスのフレークを使ってなんとなくナンプラーの魚介系の味を再現します。ここで聞き慣れないココナッツ・アミノとダルスについて簡単に説明しますね。
ココナッツ・アミノはお醤油の代替品にもなる調味料で、ココナッツの樹液に塩を加えてから発酵させたもの。大豆を一切使用していないため、大豆アレルギーの方や、大豆の摂取を避けているローフーディストやパレオの方でも使える調味料なんです。又、グルテンフリーなので、グルテンアレルギーの方やグルテンを避けているローフーディストには溜まり醤油と並んで使えるお醤油もどき。そんなココナッツ・アミノは栄養価も◎ ココナッツの樹液は大豆の14倍もアミノ酸を含み、ココナッツアミノには17種類ものアミノ酸、ビタミンBとC、ミネラルがたっぷり。下の写真のココナッツシークレット社のものはローで酵素も生きているのでオススメですよ!ちなみにココナッツ・アミノの味はと言うと、ココナッツ自体の味は一切しません。かなり薄めたお醤油みたいな味という感じでしょうか?このサラダのドレッシングのように敢えてお醤油の味を表に出したくなく、隠し味的に使う時にはピッタリなんですが、お醤油の味が必要な時には向いていないんです。
iherbで取り扱っているのでリンクを載せておきますね。
http://jp.iherb.com/Coconut-Secret-The-Original-Coconut-Aminos-Soy-Free-Seasoning-Sauce-8-fl-oz-237-ml/24098
*ココナッツ・アミノをお持ちでなければ薄口醤油を代用してください。
ダルスとは、これまた日本では馴染みがないですが、紅藻類ダルス目ダルス科の赤い海藻。昔から世界中で食べられていて、栄養価が高いのでローフードではそのままサラダにトッピングしたり、シーフード系の料理を再現する時の隠し味にも使われます。このレシピでは昆布パウターとダルスを使ってナンプラーの魚介系の味に近付けようとしました。ダルスはヨウ素、鉄分、カリウムなどのミネラル、オメガ3系脂肪酸、オメガ6系脂肪酸、ヴィーガンやローフーディストには欠かせないビタミンB12、たんぱく質を含むため、是非取り入れたい食材。アメリカではそのまま乾燥させたものと、フレークタイプのものが出ていて、そのままのものはちぎってサラダに入れても美味しいですし、少ししょっぱいですがおやつとしても食べられますよ。フレークタイプのものは料理に使いやすいですし、サラダやご飯にふりかけたり、私はビタミンB12とヨウ素を摂るためにスムージーにも入れたりもしますよ。
ちなみにiherbで販売されていて、そのまま乾燥させたタイプはこちら。
http://jp.iherb.com/Maine-Coast-Sea-Vegetables-Dulse-Wild-Atlantic-Sea-Vegetable-2-oz-56-g/34225
ダルスフレークはこちらです。
http://jp.iherb.com/Eden-Foods-Organic-Dulse-Flakes-Sea-Vegetable-1-5-oz-42-g/36406
*ダルスをお持ちでなければ抜いてください。
材料の説明が長くなりましたが、早速作り方に入りましょう。まずはエリンギを適当に切ってからココナッツアミノズと塩と和えて、30分ほど置きます。この間にエリンギから結構水が出てきます。
エリンギの漬け液があまり入らないようエリンギをすくい出してからフードプロセッサーに入れて、クルミも加えたら、ガッガッと小刻みに撹拌して挽肉風なみじん切りになるまで撹拌します。*クルミは事前に6〜8時間浸水し、よく洗い流してから、ディハイドレーター(食品乾燥機)で46℃で約18時間クルミが完全に乾くまで乾燥させてから使ってください。ディハイドレーターをお持ちでない場合はフライパンで軽く乾煎りしてもOK(ただしローではなくなります)。エリンギの漬け汁は後でドレッシングに使うので取っておいてください。フードプロセッサーをお持ちでなければ、少し手間は掛かりますが、エリンギとクルミを挽肉風に包丁でみじん切りにしても出来ますよ。
エリンギとクルミの挽肉もどきをボウルに移して、次にドレッシングを作りましょう。材料を混ぜてドレッシングを作り、エリンギとクルミの挽肉もどきに半量加えて混ぜ合わせ、残りの半量は最後にサラダに掛ける用に残しておきます。
ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちでしたら、ここでエリンギとクルミの挽肉もどきを数時間乾燥させて水分を飛ばすと、下の写真のように表面も乾いて、色も濃くなり、より炒めた挽肉の質感に近付きますよ。ディハイドレーターをお使いになる場合はトレイにメッシュシートとシリコンシートを敷いて、エリンギとクルミの挽肉もどきを薄く均一に広げ、46℃で2〜3時間乾燥させます。ディハイドレーターをお持ちでなければ、このステップはスキップして下さい。
ロメインレタスを細切りして器に盛ります。エリンギとクルミの挽肉もどきにミントとパクチーの葉を軽く混ぜ入れ、レタスの上にのせます。仕上げにミント、パクチー、エシャロットのスライス、ネギを飾ります。最後に残りのドレッシングを掛けて完成!エリンギとクルミの挽肉もどきが食べ応えがあって、これだけでも充分主食になりますよ。ライムのビタミンCがたっぷりの爽やかなタイ料理のラーブサラダを是非試してみませんか?
- エリンギ 270g
- *ココナッツ・アミノ(薄口醤油でも代用可能) 大さじ2
- *塩 小さじ1/4
- くるみ 1カップ強
- ロメインレタス、もしくはお好きなサラダ菜 1束
- ミントの葉 約16枚、もしくはお好きなだけ
- パクチーの葉 約16枚、もしくはお好きなだけ
- ココナッツ・アミノ(薄口醤油でも代用可能ですが、量を調節してください) 大さじ1
- メープルシロップ 小さじ1
- ダルスフレーク(無ければ抜く) 小さじ1
- 昆布パウダー 小さじ1/2
- 一味唐辛子 小さじ1/2〜1
- ライムの果汁 大さじ7½(ライム約3個分)
- 塩 ひとつまみ
- ミントの葉 数枚
- パクチーの葉 数枚
- エシャロット 1個(小さめのもの)
- ネギ 適量
- エリンギを適当に切ってから*と和えて、30分ほど置く。この間にエリンギから水が出る。
- エリンギの漬け液があまり入らないようエリンギをすくい出してからフードプロセッサーに入れる。クルミも加えて、ガッガッと小刻みに撹拌して挽肉風なみじん切りになるまで撹拌する。*クルミは事前に6〜8時間浸水し、よく洗い流してから、ディハイドレーター(食品乾燥機)で46℃で約18時間クルミが完全に乾くまで乾燥させてから使う。ディハイドレーターをお持ちでない場合はフライバンで軽く乾煎りしてから使う(ローではなくなります)。*エリンギの漬け汁は後でドレッシングに使うので取っておく。
- エリンギとクルミの挽肉もどきをボウルに移す。
- ドレッシングの材料を混ぜ合わせてドレッシングを作り、エリンギとクルミの挽肉もどきに半量加えて混ぜ合わせ、残りの半量は最後にサラダに掛ける用に残しておく。
- ディハイドレーター(食品乾燥機)をお持ちなら、ここでエリンギとクルミの挽肉もどきを数時間乾燥させて水分を飛ばすと、表面も乾いて、色も濃くなり、より炒めた挽肉の質感に近付く。ディハイドレーターをお使いになる場合はトレイにメッシュシートとシリコンシートを敷いて、エリンギとクルミの挽肉もどきを薄く均一に広げ、46℃で2〜3時間乾燥させる。ディハイドレーターをお持ちでなければこのステップはスキップする。
- ロメインレタスかお好みのサラダ菜を細切りして器に盛る。エリンギとクルミの挽肉もどきにミントをパクチーの葉を軽く混ぜ入れ、レタスの上にのせる。仕上げにミントとパクチーの葉を数枚、エシャロットのスライス、ネギを飾り、最後に残りのドレッシングを掛ける。
フードプロセッサーをお持ちでなければ、少し手間は掛かりますが、エリンギとクルミを挽肉風に包丁でみじん切りにしても作れます。
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