十二月に入り、アメリカはパンプキンシーズン真っ只中なので、今回はパンプキンチアプリン のレシピをご紹介します。アメリカの秋冬はパンプキンパイ、パンプキンブレッド、パンプキンロール(パンプキンロールケーキで、中は甘いクリームチーズのクリーム)、パンプキンスパイスラテなどと、何から何までパンプキン味が店頭を賑わせます。パンプキン系食品は特にアメリカ人女性に大人気。私もパンプキンだろうが、カボチャだろうが、何でも大好きなので、毎年この時期を待ち望んでいます。只、殆どの市販品には卵、乳製品や、グルテンが含まれているので、何でも自分で作るしかないんですが。。。(笑)そんな訳でこの時期はよく色んなパンプキン系スウィーツを作っています。このパンプキンチアプリンは朝から大好きなパンプキンパイ味のプリンを食べて、ハッピーでパワフルに一日をスタートさせるために考案しました。
チアプリンって何?と思われる方もいらっしゃるかも知れませんので、ここで簡単に説明しますね。チアプリンとはチアシードという種で作るプリンなんです。チアシードは南米原産で、チアとは古代マヤ語で強さという意味。マヤ文明の超スーパーフードです。マヤの兵士達はチアシードを常に持っていて、水とスプーン一杯分のチアシードを混ぜて飲んで、一日中走り回っていたとの事。そのスタミナからランナーの食べ物と讃えられていました。チアは食物繊維、オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸、鉄分、マグネシウム、カルシウム、タンパク質、抗酸化物質が多く含まれ、その栄養価はずば抜けています。とっても腹持ちが良いので、忙しい朝の朝食に最適です!アメリカではここ数年、亜麻仁の種(フラックスシード)と供に大ブームで、健康食品店に限らず、どこのスーパーでも販売されています。
チアシードで一体どうやってプリンを作るのかというと、チアシードは水分と混ぜるとジェル化するんです。その作用を利用して、アーモンドミルクなどの ナッツミルクに混ぜて冷蔵庫に一晩置くと、プリンのように固まります。チアシードはプチプチした食感なので、プリンに小さいタピオカを混ぜた感じでしょうか?とっても簡単に出来て、冷蔵庫で三日間持ちます。少し多めに作って毎朝フルーツなどのトッピングを変えて楽しむ事もお勧めですよ。甘味料もお好みで足して下さいね。詳しいレシピは混ぜるだけで超簡単!基本のチアプリンをご覧下さい。
今回ご紹介するパンプキンバージョンは、チアプリンに生のパンプキンのピューレ、パンプキンパイスパイス、カシュークリームを混ぜたもの。パンプキンとパンプキンパイスパイスはアメリカの王道コンビネーション。パンプキン系のスウィーツにこのスパイスが効いていないのはNG!と言っても過言ではありません。シナモン、ナツメグ、クローブ、ジンジャーパウダー、オールスパイスなどのスパイスの組み合わせで、パンプキンパイ作りの必需品。お料理上手な家系なら代々パンプキンパイのレシピが受け継がれ、家庭ごとにスパイスのミックスが微妙に違ったりします。パンプキンパイスパイスとして既に調合されたスパイスミックスも市販されている程アメリカでは一般的です。日本ではあまり見掛けないかもしれませんので、このレシピではスパイスをつ一つ入れて作りました。
パンプキンと日本のカボチャとは味も種類も違います。パンプキンは西洋カボチャで皮がオレンジ色。パンプキンパイ作りにはパイパンプキンという品種の小さめのパンプキンが最適です(写真上)。生のパイパンプキンが手に入らない場合は、カボチャでも代用可能ですが、スパイスと甘味料を調整して下さい。ローに拘らないなら、パンプキンピューレの缶詰を使っても良いですよ。
カシュークリームは浸水させたカシューナッツをミキサーでクリーム状に撹拌したもの。出来上がったクリームを半々に分けて、片方はチアプリンに混ぜ入れます。生のパンプキンは少し独特の後味があるので、カシュークリームと混ぜる事で緩和されます。残りのクリームはトッピング用に冷蔵庫で一晩冷やします。緩めだったクリームが翌朝には固めになります。一番上のプリンの写真は一晩置いたクリームをトッピングしたので固めですが、グラスに入っているプリンの写真は少し早めに半分の時間でクリームを冷蔵庫から取り出してしまったので、まだ少し緩かったですね。トッピングに高さを出したい場合は私みたいに早とちりせずに、ちゃんと一晩冷やして下さいね!
パンプキンパイ好きにピッタリなこのチアプリン。手軽に出来てエネルギー満点のパワフルな朝食やおやつになるので、皆さんも是非お試し下さい!
- 生パイパンプキン(小さめのざく切り) 260g、もしくはパンプキンピューレ 1カップ
- アーモンドミルク 240cc(作り方はコツ•ポイント欄に)
- チアシード 大さじ2
- バニラエッセンス(ノンアルコールが最適)小さじ2
- シナモン 小さじ1¼
- ジンジャーパウダー 小さじ1/4
- オールスパイス 小さじ1/4
- ナツメグ 小さじ1/4
- メープルシロップ 大さじ2½
- 塩 小さじ1/2
- カシューナッツ 1カップ強(浸水し、水切りする)
- メープルシロップ、もしくはお好みの甘味料 大さじ2
- バニラエッセンス(ノンアルコールが最適)小さじ1
- 水 80 ml
- レモン汁 少々
- シナモン 少々(トッピング用)
- 調理器具: ミキサー(VitamixかBlendtecが最適)
- カシューナッツを4時間浸水し、洗い流し、水切りする。
- ミキサーに水以外の全ての材料を入れて撹拌し、水を少量ずつ足していく。滑らかなクリームになるまでに必要最低限の水を入れる。必要に応じてレシピの水の量を増減する。水を足しすぎないように注意する。
- 出来たクリームの半分を容器に入れて、クリームの表面をサランラップで完全に覆い、表面が空気に接しないようにする。冷蔵庫で一晩冷やす。残りの半分のクルームはパンプキンチアプリンに使う。
- パンプキンとアーモンドミルクをミキサーに入れて、滑らかになるまで撹拌する。
- ボウルに1を注ぎ入れ、残りのカシュークリーム、全てのスパイス、バニラエッセンス、メープルシロップ、塩を入れて混ぜる。チアシードを入れて、よく混ぜる。
- お好みの容器に注ぎ入れ、冷蔵庫で一晩冷やす。
- トッピング用のカシュークリームを飾り、シナモンを振り掛ける。
このプリンは生のパンプキンの後味をカモフラージュするために甘めに味付けしています。お好みに合わせてメープルシロップを減らして下さい。只、甘味料を減らすと、パンプキンの後味が少し気になるかもしれません。
パンプキンピューレの缶詰を使う場合は甘味料の量をお好みに合わせて減らして下さい(生の後味がないため)。
チアプリンを冷蔵庫で一晩寝かせる事でチアがジェル化し、生パンプキンの後味も和らぎます。
アーモンドミルクの作り方
詳しくはアーモンドミルク(ナッツミルク•シードミルクの基本)をご覧下さい。
材料:
生アーモンド(12時間浸水させる)1/3カップ
水 1カップ
デーツ(ナツメヤシ)1つ
作り方:
1.生アーモンドを12時間浸水させ、洗い流し、水切りする。
2.全ての材料をミキサーに入れ、滑らかなミルクになるまで撹拌する。
3.ボウルの中にナッツミルクバッグを入れ、その中にミルクを注ぐ。ナッツミルクバッグを絞ってミルクを漉す。絞り終えると、ボウルにはアーモンドミルク、ナッツミルクバッグにはアーモンドの搾りかすが残ります。ナッツミルクバッグをお持ちでなければ、ショートストッキングでも代用出来ます。
アーモンドの搾りかすの利用方法
●スムージーに入れる。
●ディハイドレーターをお持ちなら、ディハイドレーターで乾かしてアーモンドプードルにする。
●マカルーンのレシピなどに使う。
など
*アーモンドの搾りかすをすぐに使わない場合は冷蔵保存して下さい。
保存期間:冷蔵保存で3日
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